自選句集『照紅葉』 関 かねを 著
著者のご長男が書かれた『はじめに』の文中に、「昭和6年生まれの父の人生の履歴書」とあり、本書を上梓するにあたって家族の全員がかかわった、とある。 年酒くむ親子に古里の銘酒あり 花舞うや酔うて忽ち国訛り 万緑や木曽谷は丹の橋ばかり 庭三坪あふるゝ秋のありにけり 絶え絶えに不動の滝や散紅葉 著者は、俳句に出会って50数年、494句が掲載されている。