若き海軍兵の青春懐古
         戸塚喜七郎著

十五歳で掌電信兵に志願し、横須賀海兵団に入団してから、終戦までの経験を、たしかな記憶で記した青春の書である。
あとがきに「遠く過ぎ去りし田舎出身の年少海軍兵の頃を想い、私に課せられた任務の遂行には、不屈の精神力と頑健な体力に、如何なる困難にも耐え、これを克服する渾身の努力と生活の知恵が必要と感じ、若い血潮に燃えた往時を思い浮かべ、今迄に海軍通信学校普練第五十八期会会報や各戦友会の会報等に、投稿した拙文等を基に集録編集をしました何分記録も無く、半世紀以上前の、朧気な記憶の中からの呼び起こしで、思い違いや書き落とし等があると思いますが、幸い三重県津市在住の同期戦友の森 茂生兄のご指導と励まし、資料取材に戸塚 勤氏のご協力を頂き何かと何とか書き終わりました。」とある。

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